3Dプリンターの導入について

当社は、近年の3Dプリンターの汎用化や、治工具製作における3Dプリンター製品使用の増加といった情勢に鑑みて、2023年5月から3Dプリンターの運用を開始しました。

当社に提出いただいた3Dデータをもとに3Dプリンター製品を製作する事により、治工具等製作のリードタイムの短縮が可能です。また、開発期間の短縮が可能となり、且つ製品を見ながら検討を行うことができます。さらに、3Dプリンター製品を見ながらの商談が可能となるため、想像だけでお話しするよりコミュニケーションが活性化し、より高品質な治工具の製作が期待できます。

3Dプリンターのスペックは以下の通りです。


・機種:RAISE 3D Pro3(日本3Dプリンター株式会社製)

・方式:FDM方式(熱溶解積層方式)

・材料:主にPLA(ポリ乳酸)、PC(ポリカーボネート)、ABS樹脂などを使用

・本体サイズ:620mm(W)×620mm(L)×760mm(H) 

・本体重量 :52.5kg

・造形サイズ:300mm(W)×300mm(L)×300mm(H)

・積層ピッチ:0.01mm~0.65mm

・出力速度 :30~150mm/s

・プリントヘッド:可動式デュアルヘッド(2ヘッドタイプ)


3Dプリンター製品製作の流れ


①3Dデータの加工

当社に3Dデータを提出いただきます。フォーマットはstl、idea等に対応しております。受け取ったデータは専用ソフトを用いて「スライス」という加工を行い、造形可能なデータに変換します。


②造形

ご希望の樹脂、作成速度、個数に基づき、3Dデータの造形を行います。樹脂の素材やデータの形状に応じて、サポート材、ラフトといった補助材を作成することがあります。

※サポート材は、造形物を支え型崩れを防止するための構造物です。ラフトは造形物の底面のプラットフォームへの定着を向上させるために造形する、いかだ状の構造物です。

※なお、作成速度は速度重視、標準、高精度の三段階となっております。作成速度に応じて、造形物の仕上がりの品質に差異が生じます。なお、掲載している動画の製品(サイズは44.4mm(W)×48.9mm(L)×6.4mm(H)、サポート材・ラフトなし)の場合、速度重視が約40分、標準が約50分、高精度が約2時間となっております。


③完成

造形終了後、3Dプリンター製品を取り出し、サポート材・ラフトなどの補助材を除去し、お客様にお渡しします。

3Dプリンターの活用について


当社は3Dプリンターを治工具製作だけでなく、様々な面で活用していきたいと考えております。内容につきましては今後こちらのページでの公開を予定しております。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ご関心がございましたら、お電話・メールにてお気軽にお問い合わせください。